出会った名画の数だけ、人生は豊かになる。
ンハイサンハイツ名画座ツ
語り継がれる不朽の名作をどうぞ
第三の男
ツィターのテーマは有名すぎる。
地下水道から突然、ぬっと表れるオーソン・ウェルズ。
光と影の際立ったコントラスト。
枯葉舞う並木道、
毅然と男を無視する女の長いラストシーン。
「ローマの休日」、「カサブランカ」、「哀愁」と続いたサンハイツ名画座。
うち二本の名作映画も気が付けば、戦争を背景とするドラマ。今回の「第三の男」も大戦直後のウィーンを舞台にしたサスペンス。ちりばめられ、積み上げられた断片から事件の全体が見えてくる。そしてアメリカから呼び寄せられた作家が男との友情、女との愛情に悩みながら最終章へ。ツィターによるテーマ曲がドラマのやるせない雰囲気に合ってあまりにも有名。
l 上映: 「第三の男」(日本語吹替え版)
l 場所: 集会所 (大スクリーン、十分な音響)
l 日時: 9月13日(木) 午後1時30分から4時頃まで
映写後ティータイムあります。
l お話: 1949年英国製作公開。キャロル・リード監督。第2次世界大戦直後のウィーンを舞 台。光と影を効果的に用いた映像美、戦争の影を背負った人々を絡ませたストーリー。
アカデミー賞撮影賞、監督賞などで受賞。カンヌ映画祭グランプリ受賞。
l 製作裏話:
@カットなしで撮影されたラストシーンは、当初の予定にはなかった。G・グリーンが最初に書いた脚本ではハッピーエンドとなるはずだったが、グリーンの原案に反対し、映画の幕切れをこの形に変更させたのはプロデューサーのD・O・セルズニックであった。
A作中のハリー・ライムによる台詞、「スイスの同胞愛、そして500年の平和と民主主義はいったい何をもたらした? 鳩時計だよ」は、グリーンが執筆した脚本の草稿には存在せず、ライム役を演じたオーソン・ウェルズの提案。その後スイスから文句が来たらしい。鳩時計を作ったのは他の国らしい。
l 余話: ウィーンを訪れたリードは、そこでツィター(オーストリアの民俗楽器)奏者のアントン・カラスに出会った。カラスの巧みな演奏に感銘を受けたリードは、既にオーケストラの楽曲が用意されていたにもかかわらず、カラスの音楽を映画のBGMとして起用するように主張した。映画が公開された後、カラスの作曲したテーマ曲は1950年代最大のヒット曲となった。このテーマ曲は、映画の登場人物の名前から「ハリー・ライムのテーマ」とも言われている。日本ではヱビスビールのCM(これがきっかけで恵比寿駅の発車メロディにも採用)や、阪急電鉄梅田駅で終電間際に流れる音楽などに使われている。(ウィキペディアから抜粋)
○前に見てウンチクをたれるか?後から見て納得するか?
あなたの勝手、名場面編。
@あの長いカットなしファイナルシーン:男がマッチを放る気持ち、わかります。
http://www.youtube.com/watch?v=l64JIcG-O-k&feature=player_detailpage
Aハリーの鳩時計スピーチ:観覧車の公園。あえて英語版で。
http://www.youtube.com/watch?v=5XQ2tPrBA1k&feature=player_detailpage
Bわざわざ訪ねた「ハリー・ライムが立っていたあのドア」(ブログ)。
http://iwanya.exblog.jp/17217572/
Cこのサイトだけはネタばれあり。映画をミテからミテください。
(ご覧になるには登録が必要です。)
「第三の男ってツマラナイ。名作って呼ばれてるだけじゃん。」という内容がわからなかった人向けの解説動画を作ってみました。」(なかなか鋭い論評です。)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5294754
以上